
「超越する空間美」
エクステリアデザインのトップランナーである「五感+」と協働した革新的な空間表現をご提案。
さらに、抽象画家の伊吹 拓氏による塗り壁材を使用したアート作品を庭空間に取り入れました。
これまでの常識を超越する屋外空間デザインをご紹介します。
デザインのポイント
-
エントランスルーフとアプローチ空間
-
実際の邸宅設計を想定し、魅力的なエントランスとアプローチを創出しました。屋根と壁を斜めに交差することで、美しさと誘導性、そしてエントランスに向かうワクワク感を演出しています。展示会という特性上、人々を引き込むために、あえて閉じた表現を使い期待感を高めました。一方でエントランス奥側は照明で明るく照らすことで、さらなる誘導効果を狙っています。アートウォールの全高を高くしてプライバシーに配慮しつつ、スリットや前後のリズム感により圧迫感を軽減しています。ファサードから内側の雰囲気も感じさせつつ、実際に中に入らないと全貌が分からないことで期待感の演出も狙いました。富裕層向けでありながら、見慣れた邸宅の雰囲気を排除し、将来的にも古さを感じさせない普遍的な美しさと、街並みや自然との調和を重視しています。
-
エントランスホール
-
限られたスペースを広々と見せるため、伸びやかな曲線の壁を配置しました。庭空間の展示が充実しているため、エントランスはあえて要素を減らして一息つける空間としています。大きな壁面を設けることで、美術館のようなインパクトある空間となっています。
-
絵を飾る庭空間
-
庭を設計するときに、自然光の下で鑑賞できるものを考え、本展示では絵画を取り入れることにしました。庭に絵画を飾ることで、太陽光や木々の影、水面からの反射など庭のデザインの中に自然にはない色彩を配置しました。風化する要素や鳥や虫たちとともに景色の一部となり、自宅で過ごす楽しみが増える設計です。雨や風、木々の変化により、絵画がある風景も移り変わり、木々越しに見える絵画の独特な魅力や、屋内とは異なる色の見え方を楽しめる設計となっています。庭の外と内をつなぐイメージを具現化し、物語や動きを生み出す空間を目指しました。