わたしたちがつくるものは
人の暮らしや自然の中に、そっとあり続けるものだから
「人」と「自然」どちらにも、想いを巡らせたい
人や自然の巡りをよくすることで
いつもの場所を、価値ある空間にしていきたい
価値は時代とともに変化していくものだけれど
「この空間で長く過ごしたい」
「愛着を持ち、長く使い続けたい」 この気持ちは変わらないものだと思う
わたしたちはつくる責任を考え続け
心地いい巡りを感じられる
持続可能な価値ある空間づくりを目指します
インタビュー

四国化成建材株式会社
實田 拓氏
兵庫県神戸市出身。美術大学を卒業後、メーカーに入社。主に商品企画・開発・デザインを担当。その後、自然豊かな環境に惹かれ、香川県へ移住。2023年に四国化成建材へ入社。商品デザイン・ブランドの企画・立案から試作・開発まで幅広く担当。「MEGLIO」中核メンバーとしても活躍中。
~MEGLIO誕生の背景~
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会社が目指す事業ビジョンの象徴的ブランドを立ち上げたい
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入社当初から、商品開発部門に将来の開発ビジョンがあり、その中でも特にソーラー事業の新商品開発に注力していました。そんな折、ソーラー事業の第一弾新商品(2025年発売のソリスルーフ)のブランディング業務の話をいただきました。しかし、一商品にとどまらず「環境配慮」という、より広義に捉えた“まとまりのあるブランド”を考えるべきでは、と考えました。そこで、既に商品開発部門で掲げているビジョンを可視化する、象徴的なブランドを作りたいと上長へ提案したところ、上長も同じ意見を抱いており、ブランド立上げがスタートしました。
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ブランド構築に奮闘する日々
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これまでの仕事の中で、商品カテゴリーブランドの立ち上げの経験はありました。しかし、今回は商品ではなく、事業。これまで経験してきたカテゴリーよりも上位概念であり、全社を巻き込む動きが必要となります。その為、これまでの経験に加え、事業ブランディングに関する専門知識も必要であり、あらゆる専門書籍を読み漁りました。事業ブランディングは「事業におけるお客様との約束」です。またブランディングはマーケティングとは異なり長い期間を要するものとされています。つまり、「長期間、お客様との約束を守り続けていくこと」が重要となります。まだブランドは立ち上がったばかりなので、長い期間をかけてしっかりと約束を守っていく活動を考え続けたいと思います。
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自問自答とヒアリングを重ね生まれた「MEGLIO」
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最初は「環境配慮」に対して、どういった言葉が腹落ちするか思案を繰り返しました。思考が煮詰まった状態で、ソーラー事業に携わる開発者に「どのような想いを持ち開発を進めているのか?」を本音でインタビューし、深堀りしました。このインタビューの中で発された言葉をヒントに、再度思考し、違う言葉が生まれる。といったサイクルを何度も何度も繰り返しました。最終的に「MEGLIO」というネーミングとロゴデザインの完成までに約4か月を要しました(笑)
~MEGLIOに込めた想い~
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背景にある「作っては捨てる。」への違和感
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大学を卒業後メーカーに就職して衝撃的だったことは、大量の試作を作り、廃棄されていた事です(より良い商品を開発する為に仕方のない部分ではありますが..)。モノ作りが仕事ゆえに発生する、この矛盾に漠然とした違和感を抱いていました。今思うと、この原体験が「作る責任を考え続ける」というMEGLIOに込めた想いの背景でもあり、人間のエゴだけで生きるのではなく、自然と共存する事への意識につながったと感じています。
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「循環(=めぐり)」という言葉に込める想い
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環境配慮をキーワードに情報収集する中で、「循環」という言葉がでてきました。人と人、人と環境、自然環境など、どれを見ても適切な巡りで循環しています。この循環を四国化成が価値ある空間を提供することで、より良い循環にしたいという思いがあります。
ブランドステートメントにある“価値は時代とともに変化していくものだけれど「この空間で長く過ごしたい」「愛着を持ち、長く使い続けたい」”という言葉の背景には、長期間利用し、形を変えて誰かの手元に商品や体験として受け継がれていく(=循環)、という思いも込められています。
~MEGLIOの未来~
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MEGLIOを事業でなく“会社の理念”にすること
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MEGLIOで、よりよい循環を生むことは環境配慮だけではありません。より良い循環を実現する為、メーカーとして一人一人が“作る責任”を考える必要があると考えています。“作る責任“とは、”使われる価値(モノ)を提供する責任 “でもあると思います。価値がないものを作っても使われず、最終的には処分されます。世の中に本当に必要とされ、求められるものはどのようなものなのかを考え続けた活動をしていきたいと考えています
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世の中に求められるブランドに
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本日、お話させていただいたブランドに込めた想いや、背景をより深く感じていただけるきっかけになれば幸いです。これからも社内外に向けて様々な商品や活動を通じて、MEGLIOの想いである「人と自然に、よりよい巡りを」を拡げ、世の中に求められるブランドへと育てていきたいと考えています。今後のMEGLIOにぜひご期待ください。