#暮らし
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身近な環境を守るためにできることの一つが、資源の有効利用です。自然の恵みである雨水を暮らしに採り入れる雨水利用は、水資源の有効利用の手段として注目を集めています。雨水利用は「雨水を貯める」ことができれば、誰にでもすぐに始められ、環境対策や省エネ、非常時への備えなどに幅広く役立ちます。
雨水利用はCO₂削減にも貢献
雨水の用途としては、庭に植えた草木の水やり、玄関まわりの水まき、洗車などがあります。その他にも、非常時のトイレ用水や消火用水などとして幅広く利用できます。1ヶ月間に約500ℓ(1年で約6㎣)の雨水を、水道水の代わりに利用すると仮定した場合、1年間で約2.16kg-CO₂(※)のCO₂排出量削減につながります。
また、暑い日に貯めた雨水で「打ち水」を行えば、周囲の気温を一時的にでも下げることができますし、雨水を貯めることで下水に流入する雨水を減らせるため、都市型水害の防止にも有効とされています。
雨樋を流れる雨水をタンク内に引き込み、雨水を貯めておくことで、暮らしのさまざまな場面で雨水を有効利用できます。125ℓの樹脂製タンクを重ねる形で250ℓタイプ、375ℓタイプ、500ℓタイプの3サイズを展開。タンクは大容量にも関わらず厚み40cmと薄型なので、建物の壁際にすっきり納まります。オプションとして、景観への配慮と建物とのコーディネートに役立つ「デザインパネル」をご用意しています。
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環境との共生の切り札となるのが、太陽光や風力、水力などの再生可能エネルギーの利用です。さまざまな再生可能エネルギーの中で、もっとも身近な太陽光を利用した創エネの推進に向けて、ソーラーパネルの設置面積をさらに拡大していく必要があります。環境との共生とエネルギーの確保に向けた課題を、エクステリアの力で解決しましょう。
駐車場の屋根を発電スペースに
CO₂削減などの環境対策が求められる中で、ガソリンエンジン車からEV(電気自動車)へのシフトが活発化しています。今後は「EVと共にあるくらし」が一般的になることが予想されるため、発電・充電設備の充実が必要不可欠です。
そこで、新たに駐車場を整備する場合や、ソーラーパネルの設置面積を拡大したい場合には、屋根上にソーラーパネルを積載できるカーポートの設置を検討しましょう。
EVならではの端正なフォルムを引き立てる意匠性、安心して電気を扱える安全性なども考慮することがポイントです。
屋根にソーラーパネルを積載できるカーポートです。駐車スペースのサイズや、お好みのデザインやカラーにマッチする豊富なバリエーションを展開しており、個人邸から大型商業施設まで、さまざまな場所でご利用いただけます。四国化成のソーラーカーポートは全機種が建築基準法に対応。風や雪から人や車を守るために必要な強度を備えています。ソーラーカーポートは、カーポート本体とソーラーパネル積載用部材のセット商品です。市販の各種ソーラーパネルの取付に対応していますので、ご希望の要件を満たすソーラーパネル・関連機材を別途ご用意ください。
EVとPHEVに対応する充電スタンドは、カーポートの支柱に納まるコンパクトサイズ。設置場所の条件に合わせて選べる、「壁付けタイプ」「独立タイプ」「ボックスタイプ」の3タイプをご用意しています。内部への雨水の侵入を防ぐ排水溝、漏電発生時に自動的に電気を遮断する漏電ブレーカー、錠ロック式の扉を閉めることで充電が始まる充電操作など、安全性を重視した設計です。エクステリアメーカーとしてこだわった、シンプルで上質なフォルムと多彩なカラーで、周囲の建物や景観とのコーディネートを楽しめます。
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緑のない場所に植物を植えることで、街とくらしに潤いを与え、環境対策や景観美化につなげる取り組みが「緑化」です。
従来のような公園や道路脇といった場所だけでなく、建物の屋上や壁面などの積極的な緑化により、さらなる環境対策や省エネ効果が期待できます。
身近な場所に緑があふれ、憩いの場が増えることも緑化の大きな魅力です。
緑化で街全体の気温を下げる
通常の方法で建物の屋上や壁面を緑化する場合、植物を育成する土壌や給排水設備の設置、防水・漏水対策などの準備と多額の費用に加え、維持管理の手間やランニングコストが必要になります。
しかし、土壌や給排水の仕組みをユニット化し、設計・施工から維持管理までを可能な限り簡略化した緑化システムなら、いつでも簡単・低コストで緑化を実現できます。定型サイズのユニットを組み立てて設置するだけなので、移動や増設も簡単。
さらに、自治体の助成金制度を利用すれば、導入へのハードルはより低くなります。
土壌と雨水を収める土壌ベース、つる性植物を育成する2層構造のグリーンメッシュなどを組み合わせる独自のシステム構造により、防水・排水対策なしで屋上や壁面を簡単に緑化できます。つる性植物を空中に浮かせた形で育成し、緑陰と空気層(断熱層)を作り出して太陽熱を遮断。建物の表面温度の上昇を抑制することで、光熱費やCO₂の削減、さらにはヒートアイランド現象の緩和に貢献します。
緑化面積4㎡の定型サイズ(1基当たり)で設計・積算がしやすいことや、建物の負担を軽減する積載荷重の軽さも大きな特長です。設置場所に応じて「屋上タイプ」「壁面タイプ」「フェンスタイプ」の3タイプをご用意しています。屋上タイプの場合、1基あたり最大64ℓの雨水を貯水し、自然潅水するので水やりは原則不要。また、1年間に約537ℓ(ポリタンク20ℓ約26本分)の雨水を貯水できるので、水道水の節約にもなります。