#街並み
1
これまでの日本の道路や広場は、車などの乗り物や人の通行、物の移動に重きを置いて作られてきました。ところが、少子高齢化や人口減少などの影響による道路の役割の変化に加え、人を中心にした街づくりの推進、「まちなか」の賑わい創出といったニーズが芽生えたことで、道路や広場が果たす新たな役割に期待が高まっています。ただ通り過ぎるだけの道、その延長線上に漠然と存在していた広場などが、世代を問わず多くの人が集まる、ゆとりと賑わいの空間へと姿を変えていきます。
柔軟性の高い仮設構造物を設置
街を歩いてひと休みしたくなったり、広場で食事や仕事をしたくなったりしたとき、ベンチやテーブルで、ホッとひと息つくことができたら。そんな「ゆとり」を感じられる場所が、街のあちこちにできたら。
それらの願いをかなえる空間づくりは、パークレットの設置で実現できます。
人々が「集う」「憩う」「つながる」きっかけを生むパークレットは、道路や公園、商店街、イベント会場など場所を問わずに設置できます。
当社は、多種多様なエクステリア製品の企画・設計・製造で培った経験と技術をもとに、街にゆとりと賑わいを生み出す空間「パークレット」の社会実験を実施しています。
SWALOCCAは仮設構造物のため、地中に杭を打ったり、道路を掘り返す必要はなく、短期間での設置・撤去が可能。
2
日本でも着実にバリアフリー化が進められてきたものの、公共施設、商業施設、駅、道路、公園などそれぞれの場所ごとにバリアフリー化が進んだことで、一貫性のない不揃いな設備や空間ができるという課題がありました。これからは「バリアフリー新法」の施行などもあり、統一された連続的なバリアフリー化が進められ、街のあらゆる空間で、すべての人が「思いやり」を実感できるようになるでしょう。
バリアフリー化の促進へ
車いす使用者や障害のある方を乗せた車が、優先的に利用できる駐車スペースが用意されている施設が増えています。
しかしながら「駐車スペースの幅が狭く、車いすの乗降が困難」「屋根がなく、雨や雪の日の乗降が大変」「一般車の駐車スペースとの境界が分かりにくい」などの課題を抱え、使いにくくなっているケースもあります。
車いす使用者の利便性を考えた「思いやり」のある駐車スペースは、車いすを使用する本人だけでなく、乗降をサポートする同行者なども含め、すべての人にとって使いやすい駐車スペースになるはずです。
「バリアフリー新法」が定める車いす使用者用駐車場「幅350cm以上(車体用スペース幅2,100mm程度/乗降スペース幅1,400mm以上)」に対応したカーポートです。背の高いワンボックスカーにも対応するハイルーフ仕様で、1台用の基本セットと、2台以上用の連棟用基本セットがあります。
屋根材は3種類から選択可能で、不燃認定のアルミ押出形材もご用意。建築基準法に対応しており、雪や風から人と車を守ります。
近年のトレンドである直線基調の建物にも合うフラット屋根で、広々とした屋根下も特長です。支柱には、EV・PHEV対応のコンパクト充電器「EVスタンド」の取り付けが可能です。