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SCS Indoor Advantage™ Goldについて

Indoor Advantage™ GOLD(米国内装規格)とは、製品の安全性を証明する米国の規格で、第三者認証機関であるSCS※1の審査に基づき認証されます。認証された製品を使用している建物は、室内の空気環境が良いということで、「LEED※2認証」に必要なポイントが加算されます。

※1 SCS(Scientific Certification Systems)米国の第三者認証機関
※2 LEED(Leadership in Energy and Environmental Design)

LEEDは“エネルギーと環境設計におけるリーダーシップ”の意味で、米国の建築業界を中心とする民間企業によって組織・運営される「米国グリーンビルディング評議会(U.S. Green Building Council)」が制定・推進するプログラムのひとつです。わが国におけるCASBEE(建築環境総合性能評価システム)の手本になったともいわれています。具体的には、建築物が環境改善にどのように貢献しているかを、設計のコンセプトや使用されている資材など、様々な視点から評価する制度で、世界的に高まる環境問題への取り組みや、資産価値の向上につながるとして、米国では、LEED認証を取得する動きが急速に広まっています。

はじめに

SCSによる“Indoor Advantage™ Gold”認証プログラムは大気汚染に関するOEHHA※3の有害物質のガイドラインに基づくものです。このガイドラインはCRELs※4と呼ばれ、建築物から放散される可能性のある化学物質80種類がリストされています。
Indoor Advantage™ Goldの認証を受けるには、各VOC※5濃度が、CRELsが定める“しきい値”の1/2を超えてはいけません。
VOCとは、スプレーや塗料、洗剤やその他の建築物から放出される揮発性の化学物質のことで、環境汚染や人体に悪影響を与えるものです。
実際の建物のVOC値を測定することが困難なことを想定すると、Indoor Advantage™ Gold認証プログラムの"CRELsのしきい値の1/2を超えてはならない"という設定は、個々の居住者のVOCへの影響について配慮されたものなのです。
またIndoor Advantage™ Gold認証プログラムでは、全体のVOC濃度ではなく、個々のVOC濃度に着目している点が特徴です。健康に影響する個々のVOCは変化してきており、より重要となるためです。

※3 OEHHA (The California Office of Environmental Health Hazard Assessment)
※4 CRELs (Chronic Reference Exposure Levels)
※5 VOCs(Volatile Organic Compounds)

Indoor Advantage™ Gold認定は、以下の基準に適合することになります。

  • USGBC※6 LEED※7 criteria※8 for EQ4.1 (adhesives and sealants) 接着剤およびシーラント
  • USGBC LEED criteria for EQ4.2 (paints and coatings)  塗料や仕上材
  • USGBC LEED criteria for EQ4.4 (composite wood and agri-fiber products)  複合木材や農業繊維製品
  • USGBC LEED criteria for EQ4.5 (furniture and seating)  家具やシーティング
  • ANSI/BIFMA X7.1-2006 Low-emitting office furniture systems and seating  低放散オフィス家具やシーティング
  • Collaborative for High Performance Schools (CHPS)
  • California 01350 Special Environmental Requirements
  • California Department of General Service (DGS) Indoor Air Quality Specifications for Open Panel Office Furniture

※6 USGBC:U.S. Green Building Council 米国グリーンビルディング評議会
※7 LEED:Leadership in Energy and Environmental Design
※8 criteria 基準

Indoor Advantage™ Gold認定のメリット

Indoor Advantage™ Goldの認定は、製造業者から消費者までの全体にメリットがあります。

【消費者への利点】
  • Indoor air qualityの基準を満たしているという保証
  • 建築事業のLEED認定に向けて
  • CSERS01350※9へのコンプライアンス
  • 環境の持続可能性へ貢献する製造業者を支持するという満足感
【製造業者への利点】
  • ブランドイメージの向上
  • 規制者(SCS)と製造業者との信頼関係の向上
  • 環境の持続可能性に向けての明確なステップ
  • 製品の構成要素とその供給者を評価するためのツール
  • 製品の質を向上させるとして、供給者と親密に働くための機会
  • 環境対策とコスト削減をリンクさせるための手段
  • 学校や医療施設へのアクセス
  • Indoor Air Quality仕様書に基づいたカリフォルニア州へのアクセス

※9 CSERS01350:California Special Environmental Requirements Specification 01350

Indoor Air Quality“室内空気質”について

“室内空気質”とは? なぜ注目されるのか?
自宅、職場、学校等でも、我々は時間の約90%を室内で過ごしており、そのために室内環境にもっと注目すべきなのです。
換気が不十分で湿度が高い室内の場合、一定の化学物質の濃度が増加する傾向にあります。
多種の建材から放散される化学物質が相互に反応する可能性も考えられます。
建築物や我々が室内に置いているもの(例えば家具、ペイント、フローリング等)は健康に悪影響を与える化学物質を含むことがあります。
これらの物質を吸い込むと、頭痛、眩暈、吐き気、疲労、アレルギー反応あるいは長期的な病気を引き起こすことがあります。
長期的な病気(ガン、発達障害、心臓や呼吸に関する病気等)は化学物質が体内に入ってから長期間が経過するまで明らかにならないこともあります。

Indoor Air Quality Standards and Resources(“室内空気質”の基準と方策)

Indoor Air Quality Performance Standard(SCS-EC 10.2-2007)は定期的に改訂されており、2009年に最終改訂されています。
「SCS Indoor Advantage™」と「SCS Indoor Advantage™ Gold」の認証は、それぞれ独立した試験によって行われています。

What are the chemicals of concern?(どのような化学物質が懸念されているのか?)

“室内空気質”について考えるとき、3つの化学物質に注目することができます。
1. VOCs(揮発性有機化合物)
2. ホルムアルデヒド
3. フタル酸類とその他のSemi-VOC(準揮発性有機化合物)
現在、SCSは上記3種類のうち“室内空気質”の認証プログラムにおいて、VOCsとホルムアルデヒドについて試験を行なっています。
(※2011年時点では、③について正確に測定できる機関は存在しない。)

1. VOCs(揮発性有機化合物)
新しいカーペットや塗料は空気中にVOC(揮発性有機化合物)を放散することになります。VOCとは、ある種の炭素を含む化合物のことで、急速に化学反応をしたり、蒸発したりする恐れがあります。VOCは、家具や、カーペット、室内装飾品、塗料や溶剤等の製造工程で使用されます。100種類ものVOCが空気中に存在する可能性もあり、室内のVOC濃度は屋外よりも極めて高くなると考えられます。
VOCはTVOC(トータルVOC)として測定することができますが、個々のVOC濃度を測定することがより重要となります。なぜなら、ある種のVOCはより危険性が高いためです。

2. Formaldehyde(ホルムアルデヒド)
ホルムアルデヒドは合板の接着剤としても使用される毒性の高い化学物質です。
低濃度のホルムアルデヒドに曝されることで、眼・鼻、喉の痛み、吐き気、ぜんそく、アレルギー反応を引き起こします。
ホルムアルデヒドは動物実験により、発がん性が示され、人間にとっても発がん性を示す物質であると警告されています。

3. Phthalates and other Semi-volatile Organic Compounds(フタル酸類と準揮発性有機化合物)
フタル酸類、フタル酸エステルは無色無臭の化学物質であり、プラスチックの柔軟性を向上させる可塑剤等に使用されます。またハロゲン系難燃剤、殺虫剤等に含まれるSVOCとしても知られています。SVOCは、VOCに比べ正確な定量が難しく、一方で定量ができないような低濃度でも毒性が強いものがあります。

How Do We Measure Indoor Air Quality?(どのように“室内空気の品質”を測定するのか?)

SCS product testing procedures(試験の手順)
SCS Indoor Advantage™認証プログラムにより、BIFMA※10の家具放散基準に準じて、研究員スタッフが製品の選定、収集、取扱、試験を行ないます。製造業者の内部工程や品質制御システムを評価します。その後、サンプルをCDHS※11とBIFMAの規定通りに包装します。ここで収集、取扱、輸送の過程が記録されます。Indoor Advantage™の実験室における試験はASTM※12のPractice D5116に準じます。
SCSの認証を受ける全ての製品は1年毎に試験が実施されます。

※10 BIFMA:The Business and Institutional Furniture Manufacturer's Association
※11 CDHS:The California Department of Health Services
※12 ASTM:American Society for Testing and Materials

Product testing in environmental chambers(チャンバーでの試験)
製品の試験を行なうチャンバーには、大、中、小の3つのスケールがあります。
Indoor Advantage™ Goldの基となるCSERS01350※13には小チャンバーが使用され、大型の製品の構成要素や原料をテストするときに利用されます。

※13 CSERS01350:California Special Environmental Requirements Specification 01350

Measuring and modeling product emissions(製品の放散量の測定とモデル化)
テストチャンバーでの4日間の試験が終了した後、技術者が個々のVOC濃度を測定するためにEPA※14とASTMに準じた試験を行ないます。
技術者がチャンバー内のホルムアルデヒド、トータルアルデヒド、TVOC、4-フェニルシクロヘキセン濃度について記録します。
オフィス、教室、一般住宅、病院で製品が使用される際、それぞれの計算された化学物質の放散率がモデル濃度として使用されます。
この分析モデルには3つのファクターがあります。
1. 室内に施工される製品の量
2. 室内空間の大きさ
3. 室内での換気の回数

※14 EPA:Environmental Protection Agency

Indoor Air Quality Certification(“室内空気の品質”の認証)

INDOOR AIR QUALITY

SCS(Scientific Certification systems)によるIndoor Advantage™ 認証プログラムは、特定の室内空気質の要求を満たす製品を提供している製造業者としての証明です。
SCS Indoor Advantage™は塗料、内装材、家具、椅子等を含む商品が対象となります。プログラムには「Indoor Advantage™」と「Indoor Advantage™ Gold」の2つの基準があり、「Indoor Advantage™」は家具、「Indoor Advantage™ Gold」は塗料や仕上材などの内装建材を対象としており、いずれもSCS standard EC-10.2に基づくものです

Indoor Advantage™ programの認証を受けるためには、以下の3つの要求をクリアしなければなりません。
1. 書類の提出
2. 製造設備の現地での審査
3. 製品の実験室での試験

History of the SCS Indoor Advantage™ Program(SCS Indoor Advantage™ Programの歴史について)

企業はしばしば自社製品の環境的、健康的な利点について主張します。
そこで第3認証プログラム(SCS)が、科学的な基準、明白で一貫性のある手順に基づき、そのような主張を判断する方法を提供したということです。

  • 2004年SCSは最初の"室内空気質"の基準となるSCS-EC10を作りました。
    (このEC10の基準はCHPS※15とCSERS01350に準じて作成されました。
    またISO9001-2000の基準も取り入れられています。)
  • 2006年、USGBCはBIFMAの家具の放散基準がLEEDに基づく、環境的な信頼に値するものであると発表しました。
    (そしてSCSはBIFMAと新しいCAの基準をEC10 の基準に取り込みました。)
  • 2007年5月、SCS-EC10.2に改訂され、SCS Indoor Advantage™ 認定プログラムの基礎が出来ました。

※15 CHPS:The California Collaborative of High Performance Schools

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