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なぜ塗り壁? 味わい深い表情

塗り壁の魅力はいろいろありますが、まず第一に挙げられるのは、人の感性にはたらきかけるその味わい深い表情。本格的な和室はもちろん、モダンな洋室にも。多くのお施主様が「やっぱり塗り壁でないと」と仰る理由は、実はここにあります。

手作り  左官職人が心を込めて仕上げた、豊かな質感。

荒塗りから仕上げまで、左官職人がコテを使ってていねいに塗っていく塗り壁は、ハンドメイドならではの質感を備えています。土、水、藁といった天然素材と左官の心が織り成すその表情は、文字通り一つひとつがオリジナル。また、完成後は、時とともにゆっくり“味わい深く古びていく”特性は、他の内装材には見られないものです。

※微妙な汚れなどが気になる場合は、ローラーで塗るだけの「エコ美ウォール」で竣工時の輝きを取り戻せます。

伝統美  風情を求められる伝統的な和室に。

安土桃山時代末期、豊臣秀吉に仕えていた茶人・千利休は、秀吉の政庁兼別荘「聚楽第(じゅらくだい)」の近くに自分の屋敷を建てた際、地元に産する「聚楽土」を使って壁を塗らせました。以来、伝統的な日本建築、殊に数寄屋の壁は聚楽に限るとして、「聚楽壁」は和室向けの高級塗り壁の代名詞となりました。現代でも、文化的な価値を有する建築物はもちろん、高級料亭の客室などは、やはり塗り壁です。

しつらい  壷や花瓶の後ろは、やっぱり塗り壁。

床の間や、洋風のニッチスペースなどの背景として。壷や花瓶を飾る演出空間の「格(かく)」をさりげなく高めるのも、塗り壁の特徴。ここでは、壁は決して主役ではありません。しかし、繊細な表情と存在感は、“しつらい”の一部として重要な役割を果たしているのです。

モダン  洋室にも塗り壁?

塗り壁は、和室用の内装材と決まった訳ではありません。「フランス壁」「スペイン漆喰」などの言葉があるように、ヨーロッパでも、伝統的な内装材として知られています。
カラーやテクスチャーの種類も増えている現在、私どもも、インテリアにこだわるお施主様から、「洋室も塗り壁に」とご指定いただく機会が増えています。

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