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集合住宅、公共施設・景観のエクステリア

個人宅の場合とは、また違う視点から計画する必要のある、集合住宅のエクステリア。不特定多数の利用者の安全と利便性を考慮して計画される、公共施設のエクステリア。さらに、「景観」という公共空間の価値を創造するエクステリア。それらは、共生のためのエクステリアと総称することができるのかも知れません。

集合住宅のエクステリア(共用ゾーン) 機能の集約とコミュニティの創出。

集合住宅における共用ゾーンのエクステリアは、そこに暮らす誰もが使いやすい、便利で快適な生活に必要な機能が、スマートに集約されているのが理想です。特定の年齢層の住人だけでなく、子どもから大人まで、みんなに使いやすいユニバーサル デザインの発想が基本。安心して暮らしていける場所であるための、さまざまな配慮が求められます。さらに、人々の集う空間に、潤いあるコミュニティを創出することもエクステリアの役割と言えます。

集合住宅のエクステリア(戸別ゾーン) 制約がある一方、より自由に演出できる面も。

集合住宅の場合、戸別ゾーンすなわち各住戸内に広がる空間のうち、エクステリアが関係してくるのは、ベランダ、テラスなど、すべて、エクステリア計画で言うところのプライベート ゾーンもしくはヤード ゾーンに限られます。スペースに制約がある反面、直接、街並みに影響を与えることは少ないため、住む人のライフスタイルや嗜好に合わせて、より個性的な演出で楽しむことができる自由度の高い空間とも言えます。

公共施設のエクステリア 不特定多数の利用者にとっての利便性と安全性。

公共施設のエクステリアの場合は、さらに多くの、不特定多数の利用者にとっての利便性と安全性に配慮した計画が必要になります。規模が大きくより多くの人々が利用することから、エクステリアを構成するパーツの一つひとつに、高い耐久性やメンテナンス性が要求されることは、言うまでもありません。

景観をつくるエクステリア 社会の共有財としての潤い空間に。

持続可能で、安心できて、快適に利用できる空間。それはまさに、社会の大切な共有財です。そして、そこには、単なる機能性を越えて、「景観としての美しさ」という、新しい価値概念が含まれています。

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